「
函館記念・G3」(18日、函館)
今年の
フェブラリーS覇者で芝初参戦となる
カフェファラオは14日、ルメールを背に函館芝で併せ馬を行い1馬身先着。迫力満点のフットワークを披露した。58・5キロのトップハンデを背負うが、陣営からも出走へ
ゴーサインが出た。
トーセンスーリヤは函館ダートで抜群の動きを見せ、連勝中の
マイネルウィルトスも函館Wで好調ぶりを見せつけた。
さすがはG1ホースだ。今年の
フェブラリーSの覇者
カフェファラオが、文句なしの動きを函館芝コースで披露した。僚馬
チャックネイト(3歳未勝利)を3馬身追い掛ける形でスタート。スムーズなコーナリングで直線に向くと、パートナーの内へ潜り込む。芝を四肢で力強く蹴り上げ、並ぶ間もなく追い抜くと、6F66秒4-37秒1-11秒9を計時し、悠々と1馬身先着を決めた。
手綱を取ったルメールは「芝の走り方はとても良かったです。手応えもバッチリでした。直線もいい反応。走りも軽かった」と声を弾ませる。5月の
かしわ記念5着以来、2カ月半ぶりの実戦。「少し太いみたいだけど、休み明けだから。きょうの動きは、とてもうれしいですね」と万全の仕上がりに笑顔をのぞかせた。動きを見届けた堀師も「芝をしっかりとつかんで、体を大きく使っていた」と満足げ。「小回りコースと距離適性を見極めたい」と正式に出走へ
ゴーサインを出した。
過去8戦は全てダートとはいえ、G1馬と実績は文句なし。今回は初めての芝と2000メートルの距離が課題になる。主戦は「芝を走らせるのは楽しみ。大丈夫だと思います。ハンデは重いけどG1ホース。能力は高いですから。距離はやってみないと、ですね」と、やや慎重な姿勢ながら新たなチャレンジに目を輝かせる。
函館の芝は例年より深めで、
パワーを必要とする状態。未知数とはいえ、
カフェファラオ向きと言ってもいいだろう。レースで最高の結果を手にすれば、ダート&芝で二刀流への道が見えてくる。
提供:デイリースポーツ