3日、阪神競馬場で行われた
チューリップ賞(3歳牝、GIII・芝1600m)は、
四位洋文騎手騎乗の1番人気(単勝1.4倍)
ウオッカ(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)が、好位4、5番手追走から直線入り口あたりで楽に先頭に並びかけると、逃げた2番人気
ダイワスカーレットとの叩き合いを余裕で制し、同馬にクビ差をつけ完勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。2頭から6馬身離れた3着に5番人気
レインダンスが入った。なお、上位3頭には
桜花賞(GI)の優先出走権が与えられる。
勝った
ウオッカは
父タニノギムレット、母は
JRA5勝の
タニノシスター(
その父ルション)という血統。叔父に今年の
ガーネットS(GIII)を勝った
スリーアベニュー(牡5、栗東・小野幸治厩舎)がいる。
昨年10月29日のデビュー戦(京都・芝1600m)で2着に3.1/2馬身差をつけ逃げ切り勝ち。続く
黄菊賞(500万下)は2着だったが、3戦目となった
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を2歳日本レコードタイム(1分33秒1)で制し、昨年の
JRA賞最優秀2歳牝馬を獲得。2月3日の
エルフィンS(OP・芝1600m)では
ニシノマナムスメに3馬身差をつけ、今季初戦を快勝していた。通算成績5戦4勝(うち重賞2勝)。
鞍上の
四位洋文騎手は98年(
ダンツシリウス)に続きこのレース2勝目。
JRA重賞は先週のアーリントンC(GIII、
トーセンキャプテン)に続く今年2勝目、通算49勝目。管理する角居勝彦調教師も先週のアーリントンC以来の
JRA重賞で今年3勝目、通算18勝目。騎手、調教師ともに2週連続重賞勝ちとなった。