「
アイビスSD・G3」(25日、新潟)
ベテラン牝馬
ヒロイックアゲンが重賞初Vのチャンスをうかがっている。今回と同じ舞台だった前走の韋駄天Sは12着に終わったが、敗因は特殊な馬場状態にあった。今春の新潟は地震の影響で中止された福島の代替えとして、
イレギュラーな形での連続開催となった。レースが行われたのは開催2回目の最終日。多くの芝レースが施行されたことにより、内が荒れて外しか伸びない馬場だった。
16頭立ての4枠7番からのスタートで外へ出せず、最後まで馬場の悪いところを通る形に。古川助手は「枠が内の方だったし、苦しい競馬になりました」と振り返る。それでも今回に向けて、「調子はいいですし、本来は崩れないタイプですから。巻き返しを期待しています」と手応えをつかんでいる。
直線競馬は20年ルミエールADを勝っており、持ち時計54秒3もメンバーでは
ライオンボスに次ぐ2番目の速さだ。「通用してもいいと思っています」と同助手はうなずく。2走前のオーシャンS4着に続く、2回目の重賞挑戦。豊富なキャリアを武器に、波乱の一端を担う。
提供:デイリースポーツ