ついに東京オリンピックも始まった今週。
対して競馬は、そのオリンピック仕様の新潟&函館の2場開催となる。
新潟競馬場は5月以来2か月ぶり。ここから9月の初週までロング開催が始まる。
ということで、今週の重賞は日曜日の新潟夏の芝直線1000m戦アイビスサマーダッシュひとつだけ。天気も良くておそらく良馬場。真夏の超スピード決戦になりそうだ。決着傾向あるレースなので、過去データをおさらいしておくことが馬券作戦に直結するだろう。
1.珍しく大荒れしない夏の重賞?
荒れるのが当たり前の夏の重賞のなかで、さほど荒れないタイプのレース。
過去10年で10番人気以降の人気薄が馬券圏内になっているのは1回だけ。11年の11番人気
アポロフェニックスの3着があるだけだ。逆に1番人気は強く、近8年では1着6回&2着2回と
パーフェクト連対。夏の重賞としてはわりと堅い決着をするレースとなっている。ここ4年は上位勢に紛れて、8番人気と9番人気がそれぞれ2度ずつ馬券になっている。人気サイドからのやや薄めへの流し馬券が正攻法となるだろう。
2.やっぱり外枠が有利?
新潟の直線競馬といえば、外枠有利は常識。もちろんその逆をついて内枠の馬が台頭しての高配当というパターンもある。ではこの
アイビスSDはどうか?
過去10年データからは、7枠か8枠の馬が3着までに絡まなかったことは一度もないという結果が出ている。つまり3連複・3連単馬券では外枠を無視してはいけないということ。6枠まで外枠として考えれば、馬券圏内の3分2が外枠なのだ。
3.ということは内枠不利?
外枠が有利ということは内枠不利。しかし内枠の馬も馬券に絡まないということはない。過去10年データでは、2枠=1着2回・2着2回・3着1回という活躍をしている。ただ。この馬券に絡んでいる5頭は、すべて4番人気以内。2回勝っている馬はどちらも1番人気(11年
エーシンヴァーゴウ。14年
セイコーライコウ)だった。つまり1番人気馬ならば、枠はあまり関係ない。
4.1枠&3枠は死に目?
確かに過去10年で1枠と3枠の馬は一度も馬券圏内にきていない。ただこれはこれまでの
アイビスSDだけの傾向に過ぎない。
今年5月の新潟開催の直線競馬では1枠も3枠もキッチリ馬券に絡んでいた。そのなかには韋駄天S(ハンデ戦・稍重)で3枠に入っていた
タマモメイトウもいる。同馬は14番人気。しかも出遅れからの大逆転だった。同馬は今回、斤量3キロアップがどうかだが一応注意はしておきたい。
5.夏はやっぱり牝馬?
夏は牝馬、というのは昔からの格言。バテる牡馬に対し、牝馬は夏に比較的強いとはいわれている。確かに
アイビスSDでも毎年必ず牝馬は馬券に絡んでいる。その数、30頭中16頭。昨年は
ジョーカナチャン、3年前は
ダイメイプリンセス、5&6年前は
ベルカントの連勝と、近年は2019年
ライオンボスと2017年
ラインミーティア以外はすべて牝馬が勝っているのだ。ちなみに
ライオンボスと
ラインミーティアが勝ったときはともに2&3着馬は牝馬。さらに、項目2で2枠の馬が活躍していると書いているが、その5頭のうち4頭が牝馬だったのである。
今年も牝馬は現時点で11頭が登録。今年も牝馬の上位制圧となるのだろうか?
以上を総合すると、1番人気馬はどの枠に入ったとしても有力の1頭になりそう。あとは外枠に入った牝馬勢を重視して馬券を組みたい。
(netkeiba編集部)