8月1日に函館競馬場で行われる
クイーンS(3歳上・牝・GIII・芝1800m)について枠順・馬番別に検証していく。今年は開催日割の変更に伴い函館芝1800mにて施行されるため、2020年以降の当該コース成績をデータの集計対象とした。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 5-9-3-27/44 複勝率38.6% 複勝回収率85%
2枠 4-4-2-36/46 複勝率21.7% 複勝回収率45%
3枠 1-5-6-38/50 複勝率24.0% 複勝回収率51%
4枠 3-5-5-40/53 複勝率24.5% 複勝回収率63%
5枠 5-3-4-44/56 複勝率21.4% 複勝回収率57%
6枠 2-5-5-50/62 複勝率19.4% 複勝回収率55%
7枠 10-1-9-43/63 複勝率31.7% 複勝回収率88%
8枠 6-4-2-54/66 複勝率18.2% 複勝回収率74%
【上級条件(2勝クラス以上)】
1枠 1-1-1-6/9 複勝率33.3% 複勝回収率55%
2枠 0-0-0-9/9 複勝率0.0% 複勝回収率0%
3枠 0-3-2-5/10 複勝率50.0% 複勝回収率111%
4枠 1-1-0-9/11 複勝率18.2% 複勝回収率55%
5枠 2-1-0-8/11 複勝率27.3% 複勝回収率57%
6枠 0-0-1-14/15 複勝率6.7% 複勝回収率13%
7枠 2-1-3-10/16 複勝率37.5% 複勝回収率102%
8枠 2-1-1-12/16 複勝率25.0% 複勝回収率110%
1枠の複勝率はさすがで、特に1枠1番は複勝率41.7%をマークしている。とはいえ、極端に内枠有利かと言われればそんなことはなく、枠順別の複勝率2位は7枠の31.7%。複勝回収率は88%と最も7枠が高くなっている。
ただし、このデータは新馬戦・未勝利戦だけで20鞍を占めているように、下級条件が多く含まれている。そこで2勝クラス以上に絞ってデータを出してみた。1〜4枠は8レースで2勝のみ。上級条件になると内枠の優位性は失われているようにみえる。7枠8枠はともに複勝回収率が100%を超えており、人気妙味を追うなら外枠ということになる。
ちなみに、同期間内の札幌芝1800mの枠順別成績は1枠の複勝率が42.9%、5枠から外はいずれも複勝回収率が70%を下回っており内枠有利の傾向が顕著に出ている。函館で施行される今年は、イメージとのギャップを突くという意味でも外枠を狙ってみるのが面白そうだ。