例年、多くの2歳馬が挑戦する
JRA北海道シリーズ。当然その大目標は、過去3頭が勝利した函館2歳ステークスGIII(1999年
エンゼルカロ/2005年
モエレジーニアス/07年
ハートオブクィーン)と同2頭が制した
札幌2歳ステークスGIII(2001年
ヤマノブリザード/03年
モエレエスポワール)、さらには今世紀に入ってからだけでも6頭が勝っている2歳オープン特別の
すずらん賞(2005年
フェイクフェイス/06年
ベリーベリナイス/09年
ビービーエーディン/10年
ダブルオーセブン/12年
シーギリヤガール/17年
リュウノユキナ)となっています。
上記の「特別指定交流」3競走に出走するためには、まず地元・門別で行われる“
ステップ競走”で上位入線を果たすことが近道となります(※既に施行された
函館2歳S・GIIIについては「
栄冠賞H2」を含む
JRA上級認定3競走の1着馬のみ要件を満たします)。
そのうち
札幌2歳S・GIIIに関しては、8月14日(土)の札幌芝1800m「
コスモス賞」もしくは8月22日(日)の同芝1500m「
クローバー賞」に出走し、且つそこで2着以内に入ることが条件となるのですが、昨夜(3日)の門別9Rでは「
クローバー賞」出走へとつながっていく「ターフチャレンジI」競走(ダート1200m外回り)が行われました。
レースは、好発から先手をとった単勝1.7倍の1番人気
コパノミッキー(父
コパノリッキー)が直線で2番手以下を突き放して3馬身差の快勝。母の父も
サウスヴィグラスで一般的には“ダート寄り”のイメージが強いだろう配合ではありますが、陣営は札幌芝1500mの
クローバー賞に向かうことを決め、
札幌2歳ステークスGIIIへの権利獲りに挑むことになりました。
指定された上級認定競走の1着馬(最大3頭)のみが進める「
函館2歳Sへの道」とは異なり、
札幌2歳Sへとつながるオープン特別「
クローバー賞」へは、この「ターフチャレンジI」競走の2着馬&3着馬や、それ以外の「上級認定競走勝ち馬」も含め、他地区所属馬の出走申し込みがなければ「最大6頭」まで出走できる可能性があるので、昨夜ターフチャレンジIで2着に追い込んだ
マナホク(父
トゥザワールド)、3着に踏ん張った
ドラゴンゴクウ(父
トゥザグローリー)はもちろん、他の「上級認定競走勝ち馬」の動向にも幅広く注目していただければと思います。
さて、4日のメイン(最終)12Rは「平取町長杯『平取すずらん』特別/B4~C1-1組・1200m外回り」です。前走までの成績が全く同じ(6戦5勝・2着1回)の素質馬2頭、
チビノシズカ&
イイデスカイに人気が集まりそうなメンバー構成ですが、揉まれない大外枠からの先行策で2戦ぶりの勝利めざす
プリマガリーナ、持ち前の末脚で人気勢に迫りたい
ファイトフラッシュや
クリュサネル、
アンテレクテュエルら伏兵陣の走りにも注目したいところです。
「平取町長杯『平取すずらん』特別」の発走時刻は20時35分です。お見逃しなく!
(文=ひだか応援隊)