「
エルムS・G3」(8日、函館)
ケイティブレイブ(牡8歳、美浦・清水英)が1年1カ月ぶりに競馬場へ帰ってくる。17年
帝王賞、18年
川崎記念、JBCクラシックと交流G1・3勝を挙げるなど、ダート界のトップを走ってきた実力馬。2020年の
帝王賞6着を最後に、脚部不安による長期休養を余儀なくされていたが、今週の
エルムSで復帰する。
今回、栗東の杉山晴厩舎からバトンを受けた清水英師は「転厩馬で比較がつかないし、しかも休養が長いので何とも言えないね。でも、さすがG1馬。背中は抜群にいいし、8歳馬でも走る雰囲気はある」と評価する。
入厩後は脚元を考慮しながら美浦坂路で入念に乗り込まれ、水曜の最終リハを済ませてから、木曜に札幌競馬場へ向けて出発した。「現状でできることは全てやってきたつもり」とトレーナー。「正直、一度使いたかったけど、函館は直線が短いし、多少息ができていなくても持つんじゃないかな」とG1馬の底力に期待する。
19年ドバイWCでは現地で疝痛を発症して出走取消。さらに腸捻転まで起こして緊急手術と、生死の淵をさまよった。それでも帰国初戦の
浦和記念で復活V。新天地でもう一度、よみがえってみせる。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ