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【小倉記念展望】小回りにしては差し馬の台頭が多い一戦

  • 2021年08月10日(火) 06時00分
 サマー2000シリーズの3戦目として行われるハンデGIII。18・19年は1番人気馬が制したが、それ以前は1番人気が12連敗していた一戦であり大波乱も珍しくない。

1.開幕週の高速決着

 過去10年中7回で1分58秒0以下の勝ち時計で決着していて、そのうち3回はコースレコードを更新している。例年開幕週に行われるので高速決着になるのが通例だ。今年もおおむね同様の傾向だと考えるが、7月の開催でも用いられたAコースを引き続き使用することになるので、例年より時計が掛かる可能性はある。

2.距離延長組は苦戦気味

 過去10年で、前走も2000mだった馬が9勝しており複勝率は24.1%、また今回距離短縮となる馬は1勝だが複勝率は26.7%ある。対して、今回距離延長となる馬の勝利は08年のドリームジャーニーが最後で、過去10年の複勝率は13.5%。

3.差しが台頭する

 小倉は2コーナーから向こう正面半ばまでと3〜4コーナーが下り坂で、先行馬の息が入りにくいレイアウトになっている。特に上級条件では先行馬に厳しい流れになることも多く、小回りにしては差し馬が台頭することも多い。この小倉記念も過去10年で、前走4角3番手以内だった逃げ先行馬が[1-0-4-34]で連対率2.6%、複勝率12.8%なのに対し、前走4角7番手以下だった馬は[6-7-3-49]で連対率20.0%、複勝率24.6%と、前走後方待機していた馬の方が成績が良い。

 昨年の覇者アールスターは1年間勝ち星から遠ざかっているが、相手なりに大崩れすることなく走っており、地力が衰えたわけではない。今回は叩き2走目で得意の小倉に替わるので巻き返しを期待できるだろう。

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