札幌高等裁判所は9日、日高軽種馬農協(浦河町、荒木正博組合長)が行った手術中のミスが原因で馬を殺処分せざるを得なくしたとして、同農協に対し馬主へ損害賠償として2000万円を支払うよう命じた。
判決によると、2001年4月、当時の診療部長がばんえい競馬の現役馬(当時4歳)にのどの手術をした際、針や縫合用の糸を体内に残したことで感染症にかかり、同馬は同年10月に安楽死処分がとられた。
昨年の一審では同農協に対して将来獲得できた賞金として1100万円の損害賠償命令が命じられたが、今回の控訴審では、レースの出走可能な期間をさらに1年間延長し、獲得賞金予想額を増額した。