「新潟2歳S・G3」(29日、新潟)
ここも通過点となるか。デビュー戦を圧勝した
アライバルが注目の2戦目を迎える。
稍重のコンディションも苦にすることなく、力強い走りで単勝1・8倍の圧倒的人気に応えた新馬戦。究極の瞬発力が求められた流れにも涼しい顔。好位からルメールの右ステッキに瞬時に反応すると、一瞬で後続を2馬身半置き去りにした。
この中間は福島県のノーザン
ファーム天栄でリフレッシュ。栗田師は「新馬の前はいかに
リラックスして走らせるかに重点を置いて調整。今回は気持ちの持ち方が、すごく良くなっている。併せ馬の時計もいいし、上がって来ている感じ」と確実な成長を感じ取る。
母クルミナルは15年
桜花賞2着で、続く
オークスでも3着。そして半姉の
ククナも牝馬クラシック戦線で活躍と、一本筋の入った血統だ。18日の1週前リハは美浦Wの3頭併せで、6F82秒8-37秒7-11秒6を計時した。「もともと総合力の高い馬だけど、新馬の時より良くなっているのは確か」とうなずく。
「いろいろと確認しないといけない馬だから、回数を使えない。ここを使うということは秋をパスするわけだから、最低でも(2着で)賞金は加算したい」と力を込めた指揮官。まだまだ未完成だが、それでも搭載する能力は計り知れない。
ピンポイントの勝負駆け-。きっちり決めてみせる。
提供:デイリースポーツ