「キーンランドC・G3」(29日、札幌)
桜花賞での“大暴走”から4カ月半-。ス
プリント路線に活躍の場を求めて、
メイケイエールが札幌の地にやってきた。
21年初戦の
チューリップ賞こそ折り合いを欠きながらもしぶとく踏ん張り、1着同着で3度目の重賞制覇を達成。ただ、3番人気で迎えた
桜花賞で暗転。主戦の
武豊がけがで騎乗できず、ベテラン横山典にバトンが託されたが、出負け→制御不能から3角過ぎに一気に先頭へ。直線では余力なく失速し、最下位18着に沈んだ。
それを受けて、陣営は距離短縮を選択。
桜花賞でのハミ受け不良により課せられた平地調教再審査も、19日に無事パスした。騎乗した
武豊は「久しぶりに乗りましたが、落ち着いていました。いい
テンションで走っていたし、いい調教をされているなという印象。動きも良く、さすがのフットワークでしたよ」と好感触を口にした。
間隔をあけたことでリフレッシュに成功。見守った武英師も「牧場の方で一生懸命やってもらい、
テンションが見違えるほど良くなりました。千二を使うことで、ここから競馬を覚えていければ」と手応えをにじませる。
芝1200メートルは
小倉2歳S勝ちを含む2戦2勝。「本来はマイルまでなら大丈夫だと思うけど、どうしても全力で走ってしまう。その意味でも、千二の方が制御はしやすいかな。油断はできないけど、ポテンシャルの高さは一級品だから」と主戦。どん底を味わった素質馬が心機一転、北の大地で華麗な復活劇を披露する。
提供:デイリースポーツ