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小倉2歳S・G3」(5日、小倉)
ダートの新馬戦を勝ち上がった
アネゴハダが、小倉2歳チャンプの座に名乗りを上げた。父
キズナも管理した佐々木師が「芝でも走る」と太鼓判を押す好素材。実戦を経験したことで着実に状態は上向き。開催最終週の馬場も味方に、頂点獲りを目指す。
ダートからの転戦でも侮るなかれ。意欲の芝重賞参戦となる
アネゴハダに注目だ。
ダート1200メートルの新馬戦をV。2番手から最速上がりで一気に抜け出し、勝負を決めた。「ゲートの中がうるさかったけど、あの態勢で出るんだから大したもの。二の脚も速くて器用だよね」。2着馬に4馬身、3着馬にはさらに5馬身の差をつけた圧巻の内容を振り返り、佐々木師の口調も滑らかだ。
迎える2戦目は芝初挑戦となるが、「新馬戦も芝の方がいいかもと感じていたぐらい。でも、幸くんに先約があったんだ。荒れた馬場もいいと思うから」と指揮官。開催最終週に加え、週末の天気予報が下り坂とくれば高速決着にはならない。力を要し、少し時計のかかる馬場は歓迎だ。
出来の良さにも胸を張る。「前回は攻め馬を3本しかやっていなかったからね。1回使って実が入ったし、
プチプチの体をしている。トモがすごい」とトレーナーは充実ぶりに目を丸くした。
同馬の父は、師が管理した第80代ダービー馬の
キズナ。全調教師の中で最も多くの産駒を手掛け、最多の勝ち鞍を誇るだけに癖や適性は誰よりも熟知している。「芝でも走る」。そのひと言が心強い。
提供:デイリースポーツ