過去10年で3連単10万超の高配当が6度出ており、今年も激走馬の台頭に注目が集まります。ここでは過去10年の気候成績と脚質分析を中心に、激走注目馬を抽出していきます。
過去10年の人気別成績としては、1番人気馬は[2・2・0・6]で連対率が40%。近2年はどちらも10着と凡走が続いている。激走馬は過去10年で17頭。12、13、15年は激走馬3頭での決着になっている。
今回も注目ポイントを3つに絞って紹介します。1点目は『激走馬17頭中10頭が暖~暑で2勝以上』している点。18年に6人気2着の
メートルダールは2勝、13人気3着の
ショウナンバッハも2勝。17年に12人気3着した
カフジプリンスも2勝していました。
次に『激走馬17頭中9頭が4コーナーを1~4番手から馬券圏内に入っている』点。19年に6人気2着の
ジナンボーは4-4、17年に6人気1着の
タツゴウゲキが2-2、12人気3着の
カフジプリンスも3-3と先行している馬が好結果になっています。
そして『激走馬17頭中10頭が芝2000mで3勝以上』している点。たとえば15年に6人気1着の
パッションダンスは4勝、9人気2着の
マイネルミラノも3勝していました。さらに16年9人気3着の
ロンギングダンサーも当てはまります。
以上の3点をふまえた上で激走注目馬として浮上する1頭目が、
ラインベック。寒[0-0-0-3]に対し、芝の暑[3-0-0-0]と優秀です。前走江の島S(暑)も逃げて快勝を飾っています。
次に
ヤシャマルは、暖[3・2・0・1]と良好で、その内2勝が先行。迎えた前走
エプソムCでは9着に敗戦するも、その前2戦は芝2000mで連勝の実績もあります。
最後に
パルティアーモは、暖~暑で3勝を含む4連対と得意。しかも新潟芝2000mに限れば2戦2勝の堅実ぶりを発揮しています。(文/三宅誠)