キャリアの浅い馬同士のレースだが、小倉競馬場芝1200メートルを使われてきた馬が顔を合わせることが多く、比較的平穏に収まるケースが多いレース。過去10年間で前走1着馬は10勝2着9回3着9回と、3着以内の馬はほぼこの条件に当てはまる。1〜3番人気馬は9勝2着5回3着2回と堅調傾向。ただし、今年の場合は新潟のダート競馬や函館、中京で勝ち上がってきた馬が4頭。これらの参戦に加えて不安定な天気予報で頭が痛い。
◎
ソリッドグロウは函館競馬場の芝1200メートル戦を楽勝してきた、スタートは特別に速い方ではなかったが、加速力に優れて2ハロン〜4ハロン目が10.6秒〜10.8秒。最後は後続を大きく突き放したために12.8秒と流したが、それでも函館競馬場5週目の馬場で1分9秒8は胸を張れる。今年、函館競馬場芝1200メートルの新馬戦は4鞍組まれていたが、1分10秒を切ったのは、この馬だけだった。洋芝をこなしただけに、極端な馬場にならなければこなしてくれると判断した。
小倉組では〇
インプロバイザー。中京競馬場のデビュー戦は出遅れて、外を回らざるを得ない競馬となって2着だったが、小倉に遠征しての2戦目は、ゲートを無事に出て、先行グループを形成。33.2秒〜55.7秒という猛烈なラップ以上に厳しい競馬を強いられたが、まだ粗削りながらもしっかりと結果を残した。スピード能力は高い。
3番手には▲
ショウナンマッハ。この馬も小倉競馬場芝1200メートル戦を勝ち上がってきた。テンの2ハロン22.6秒で半マイル通過45.2秒。最後も11.9秒なら文句ないところ。問題は、時計勝負にならなさそうな馬場状態だ。480キロ台という恵まれた体をいっぱいに使って走るタイプだが、前の掻き込みも強そうなので、極端に上滑りするような馬場でなければこなしてくれるのではないか。
△
デュガは
フェニックス賞3着馬。初出走だっただけに大外枠もよかったのかもしれないがスタートがよく、勝ち馬に次ぐ上りタイムでゴール前の伸び脚は目立った。まだ未知数の部分が多い馬だが、レースを1度使われた上積みは大きそうだ。最後に、ダートで勝ち上がってきた△
アネゴハダのレースにも注目したい。