「
東京記念・S1」(8日、大井)
開催3日目の11Rで行われ、4番人気の
フレッチャビアンカが、中団待機から直線抜け出して、南関東での重賞初制覇を成し遂げた。昨年の
東京ダービー馬で8番人気の
エメリミットが首差の2着に迫り、2番人気の
フィアットルクスが4角先頭から3着に粘った。なお、1〜5着馬は「第31回
埼玉新聞栄冠賞・S3」(10月20日、浦和)の優先出走権を獲得した。
3歳シーズンを岩手で過ごして急激に力をつけた
フレッチャビアンカが、古巣の南関東でS1重賞を勝ち切った。
トライアルの2着を含め、ここまで2000メートル戦以上で〈5310〉の長距離ランナー。昨年のダービー
グランプリ(盛岡)で、今夏の
マイルグランプリを勝った
ティーズダンクに4馬身差を付けた実力は本物だった。
鞍上の御神本訓は初騎乗。「以前に乗った騎手や厩務員さんに癖を聞いた」というが、作戦は「ゲートを出てから」と“天才”らしい手綱さばき。2周目向正面までは中団で力をため、最終コーナーを4番手で回って直線抜け出した。
「こちらにいた頃から力はあるなと見ていたけど、岩手に移って
パワーアップしたのでしょう。最後は遊んだけど、しっかり馬が走ってくれました」と、新たな相棒を絶賛していた。
エメリミット(2着)「最後は差し返すかと思ったけど、切れ味の差が出た。それでも、ここまで復活してくれて良かった」(山口達)
フィアットルクス(3着)「馬の気持ちが前向きで、いい感じで走っていた。最後ひと伸びできなかったのは、久々だったからかな」(本橋孝)
ストライクイーグル(4着)「乗り難しいところはあるが、最後まで歯を食いしばって頑張った。これでピリッとしてくるはず」(
笹川翼)
サトノプライム(5着)「イレ込みが激しかったが、ゲートは出た。それで馬がホッとしたのか、最後方からの競馬になってしまった」(
張田昂)
マンガン(7着)「外枠なので道中の位置は仕方なかったけど、チグハグな競馬になってしまった。最後は詰めているが」(矢野貴)
提供:デイリースポーツ