北アメリカにおける2022年のサラブレッド生産頭数は、速報値で1万8700頭と、前年と比べて頭数にして500頭余りの減少、パーセンテージで2.6%程度の減少となる見通しであることが明らかになった。9日(木曜日)に、ザ・ジョッキークラブが発表したものだ。
生産頭数の減少は、2016年以来6年連続のことだ。また、1万8700頭というのは、1965年の1万8846頭を下回り、ここ半世紀ほどの間では最少頭数となる。
北アメリカにおけるサラブレッド生産頭数は、1950年代半ばに初めて1万頭の大台を突破。その後も増産傾向が続いたが、増加のペースが一気に上がったのが1980年代で、1986年には歴代最多の5万1296頭を記録。その後は減産期に入り、2022年の速報値を1986年と比べると、36%程度まで縮小することになった。
今後も引き続き減少傾向が続けば、競馬における出走頭数の減少や、競走数の減少。さらには、競馬場数の減少といった状況が発生することが懸念されている。
(文:合田直弘)