「ローズS・G2」(19日、中京)
1勝、2勝クラスと連勝中の
マリアエレーナが14日、栗東CWでいつも通りの火曜日追いを敢行。軽快な動きを披露した。間隔はあいているものの、仕上がりに不安はない。本番への前哨戦で強豪がそろった中、勢いそのままに重賞初Vを決める。
まだ薄暗い中、
マリアエレーナは栗東CWを余力十分に駆け抜けた。軽快なフットワークで5F70秒2-38秒1-11秒5。高島助手は「先週に併せ馬でしっかりやっているから、直線で反応を確かめる程度。十分に息はできているし、いつも通りの調子ですね」と状態に太鼓判を押す。
20年12月に未勝利戦を勝ち上がったが、春は勝ち星に恵まれなかった。しかし、2走前に1勝クラスを勝つと、続く2勝クラスもV。「(前走は)あえてきつい経験をさせようと小倉を選んだけど、長距離輸送もあっさりクリア。小柄な牝馬でもどっしりしてるし、学習能力も高くて競馬でのセンスもある」と目を細める。
ここまで9戦中、上がり3F最速は7戦と鋭い決め手を持つ。「
ブロードアピールの面が出ているんだと思います」。強烈な追い込みで芝&ダートで重賞6勝を挙げ、8日に老衰のため27歳でこの世を去った曽祖母とイメージを重ねた。
「折り合いは問題ないし、距離はこれぐらいがベスト。ここで勝負できなければ、当然
秋華賞でも勝負できないので、しっかり結果を出してもらえると思っています」。持ち味をフルに発揮して、春の実績馬に真っ向勝負を挑む。
提供:デイリースポーツ