15日、
川崎競馬場で行われた第50回
戸塚記念(3歳・重賞・ダ2100m・1着賞金3000万円)は、中団でレースを進めた
矢野貴之騎手騎乗の7番人気
セイカメテオポリス(牡3、大井・
渡辺和雄厩舎)が、直線で間を割って前の各馬を差し切り、2着の5番人気
トランセンデンス(牡3、浦和・
小久保智厩舎)に1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分17秒8(重)。
【
矢野貴之騎手】
「一息入れてから、厩舎に帰ってきて何日間か攻め馬させてもらいましたけど、馬がスリムになったなという気はしていました。返し馬の感じでは、普段通り雰囲気も良かったので安心して乗っていました。
枠順も内だったので一列前へという気持ちで、ハナの後ろあたりを取れたらいいなと思ってはいましたけど、ペースも流れていたので、あの位置(中団)になりました。
4コーナーの手応えは良く、外に出したかったんですがモタレる感じで内しか開いてなくて、それもまた良かったと思います。
(2歳)当初からこの馬は雰囲気が良くて、重賞も狙えるんじゃないかと思っていましたし、ずっと攻め馬もつけさせてもらっていました。うまくいかないことも多くて、ここで大きいタイトルを取ることができて、非常に嬉しく思います」
(矢野騎手自身この3ヶ月間で重賞5勝。波に乗れているのでは?)
「結果にはこだわらないといけないなと思っていますし、これも素晴らしい馬に乗せてくれている関係者の皆さまのおかげですので、気を引き締めて頑張りたいと思います。
今日は応援ありがとうございました。なかなか素晴らしいメンバーで、こういうレースを勝てたのは、この馬自身にとっても自信になりますし、今後もっと期待されると思うので、僕自身、馬と一緒に一生懸命頑張っていければと思っています」
【
渡辺和雄調教師】
「デビュー前から、大きいところを取れる馬だとオーナーに対しても自分たちに対しても言っていた馬なので、こういう結果が出て本当に嬉しいです。
一息入れたあとで体重が減っていたんですけど、輸送もあるし、これくらいの体重でいい成績を上げていたので、いい方に出てくれたらいいかなと思っていました。
内枠が取れたので、矢野騎手とも相談して、ラチ沿いを進んで、ロスなく回ってと。直線は狭いとこでも割って来られるだけのものを持っていると思っていました。このところ2戦が、思ったようなレースができていなかったので、道中はいい位置が取れているなとは思ったんですが、不安の方が大きかったです。
2歳のときから、乗ってくれた騎手の皆さんが、“古馬になったら大きな仕事ができる馬になる”と皆言ってくれていた馬なので、ここでこういうタイトルが取れたというのは嬉しいですね。古馬になってからも本当に楽しみです。
距離的に2000mくらいあった方がいいとずっと思っていました。SIを取らせてもらったので、このあとはダービー
グランプリとか、古馬の長距離の重賞挑戦とかを視野に入れながら、オーナーと相談したいなと思います」
(取材、撮影:高橋正和、編集:netkeiba.com)