先週の新馬戦は中京での除外はなかったものの、中山では芝1600mで11頭、ダート1200mで11頭。うち、ダート1200mからは栗東所属馬が中京ダート1200mへ再投票して出走しているが、その中京ダート1200mは12頭立てとフルゲートまでかなり余裕があった。
ダート1200mの除外組は今週の番組へ出走してくることになりそうだが、そうすると、ところてん方式で除外の権利がない馬がまた除外ということになりそう。来週から東京、阪神、新潟と3場開催になって、新馬戦も増えるが、番組による出走頭数の偏りはなかなか解消しないかも知れない。
【10月2日(土) 中京芝2000m】
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プレミアスコア(牝、
父ハーツクライ、
母ファイナルスコア、栗東・
松永幹夫厩舎)
半兄に札幌芝2000mの新馬戦を勝った
エカテリンブルク(
父ブラックタイド)、母系には新馬、アイビーSと連勝して、
ホープフルSで3着というGI実績がある
ワーケア(
父ハーツクライ)がいる血統。
9月15日の坂路では2歳未勝利に先行して遅れ。時計も4F55.5秒と目立たなかったので、どうなんだろうと思っていたが、9月23日のCWでの併せ馬がこれまでの印象を覆す動き。レースで騎乗予定の
福永祐一騎手が跨って、古馬1勝クラスを追走して同入。時計は6F83.7~5F67.9~4F52.6~3F38.4~1F11.9秒なので、特別速いわけではないが、最後まで余裕ある走りができていた。ここから、さらに上昇する動きを見せるのか、今週の最終追い切りにも注目したい。
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ヴェールランス(牡、父
キタサンブラック、
母ジュエラー、栗東・
藤岡健一厩舎)
母ジュエラーは同厩舎で管理され、2016年
桜花賞を優勝。その二番仔にあたり、おばにはこれまた同厩舎で管理され、2009年フィリーズRなど重賞で4勝を挙げた
ワンカラット(父Falbrav)がいる血統。
本馬は8月20日にゲート試験を合格。その後も栗東に在厩して調整を続けており、9月15日の坂路では4F52.7秒をマーク。先週の坂路では古馬OPの
ロードリバーサルに遅れたものの、4F53.1秒をマークしており、コンスタントに時計を出すことはできている。母系はマイル以下での実績を残しているが、本馬は父の影響が出たのか、肢長体型でこのくらいの距離が合いそう。鞍上は
藤岡佑介騎手が予定されている。
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エーデルブルーメ(牝、父
ハービンジャー、
母アーデルハイト、栗東・安田隆行厩舎)
おばに2011年
ジャパンCなど、GIで6勝を挙げている
ブエナビスタ(
父スペシャルウィーク)やおじに2008年
京都記念など重賞で3勝を挙げた
アドマイヤオーラ(
父アグネスタキオン)がいる血統。
本馬はゲート試験合格の後、一旦放牧に出て、9月7日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。「目立って速い時計は出ていませんが、素軽いフットワークで力のいるウッドチップよりは実戦に行って良さそうなタイプですね」と安田隆行調教師。9月23日のCWでは併せ馬できっちりと動けている。鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
【10月3日(日) 中京芝1600m】
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セントカメリア(牝、父
ドゥラメンテ、
母アドマイヤテレサ、栗東・
高野友和厩舎)
半兄に
オーストラリアのG1
コーフィールドカップを優勝した
アドマイヤラクティ(
父ハーツクライ)や2020年
函館記念を勝った
アドマイヤジャスタ(父
ジャスタウェイ)がいる。
本馬は7月2日に札幌競馬場でゲート試験に合格。その後、放牧に出されており、9月8日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。坂路での追い切りを順調に消化しており、9月23日は坂路で新馬と併せて、4F55.1秒、1F12.4秒をマークしている。なお、鞍上は
石橋脩騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)