秋のス
プリント王決定戦で、GI戦線の開幕戦という位置付けでもある。紛れの多いス
プリント戦ということで波乱になることも珍しくなく、過去10年で6頭の2桁人気馬が3着以内に食い込んできている。
1.上がり33秒台のキレ味が必要
新潟開催だった14年を除く過去9年中、8年で勝ち馬は上がり3ハロン33秒台の末脚を使っていた。近年は逃げ先行から粘り込む競馬で勝ち切るのが難しくなっており、末脚のキレ味が要求されやすい。
2.より長い距離の実績に注目
昨年の覇者
グランアレグリアはそれまでにマイルGIを2勝。一昨年の覇者
タワーオブロンドンも、それ以前に1400m以上の重賞を3勝していた。また、16・17年連覇の
レッドファルクスは以前に1400mを主戦場にしていた馬で、15年の勝ち馬
ストレイトガールは
ヴィクトリアマイルを、12、13年連覇の
ロードカナロアは
安田記念を勝っていた。
3.中心となる年齢
新潟開催だった14年を除く過去9年の成績を年齢別にみてみると、3歳馬は複勝率が14.3%で複勝回収率は89%、4歳馬は42.3%で153%、5歳馬は20.5%で57%、6歳馬は10.7%で53%、7歳以上馬は6.7%で67%。4歳馬の成績が特に良い。
タイセイビジョンは近走の成績が目立たないが、ここ2走の
CBC賞と
セントウルSはいずれも2位の上がりで追い込んでよく差を詰めており、立て直されてきた印象。出遅れという不安要素は確かにあるが、2桁人気まで評価を落としそうなここは狙ってみるのも面白い。