「
スプリンターズS・G1」(10月3日、中山)
高松宮記念覇者
ダノンスマッシュが、春秋短距離G1制覇に挑む。3度目の香港遠征となった前走の
チェアマンズスプリントプライズは6着と敗れたが、その後は放牧を挟んで充電も完了。秋は早くからここを始動戦に定め、入念に調整を続けてきた。5カ月半ぶりの実戦となるが、仕上がりに不安はない。安田隆師は「ようやくお父さんに近づいてきて、走りに迫力が出てきましたね」と偉大な父・
ロードカナロアと姿を重ねる。
2走前の
高松宮記念では、重馬場を物ともしない力強い末脚を披露。今回もラ
イバルとなる
レシステンシアとの激闘を首差で制し、
香港スプリントに続くG1連勝を飾った。「得意じゃない馬場で勝ち切れたというのは、能力の高さだと思います。気持ちの強さを感じることができたレースでしたね」と川田は当時を振り返る。頼もしい相棒とともに、狙うのは新たな栄冠だ。
節目のJRA重賞50勝がかかるトレーナーも「調教でも素晴らしいパフォーマンスを見せています。頑張りますよ。負けたら駄目だと思っています」と、この大一番にかける思いは強い。このレースは一昨年3着、昨年2着と惜敗が続く。念願のタイトル奪取で、13年の父に続く、親子二代の春秋ス
プリントG1制覇を果たす。
提供:デイリースポーツ