9月29日(水)に
船橋競馬場で
日本テレビ盃が行われる。“Road to JBC”に指定されており、1着馬には
JBCクラシックへの優先出走権が与えられることから毎年一線級のダート馬が集結する。
今年の出走馬の中で本命に挙げるのは
ダノンファラオ。昨年は
ジャパンダートダービーを勝ってこの舞台に駒を進め2番人気に推されたが、スタートして
サルサディオーネ、
アナザートゥルースらとともに先行してペースが速くなり、前々で競馬をした馬が総崩れとなり差し馬に有利な展開を作ってしまったことで敗因はハッキリしている。その後は
浦和記念、
ダイオライト記念で重賞2勝を挙げているように、スムーズな競馬ができれば高いパフォーマンスを発揮する。今回は
クリソベリルが怪我からの復帰初戦で全幅の信頼が置けないので、こちらから狙いたい。
相手筆頭は
クリソベリル。国内では昨年の
チャンピオンズカップで4着に敗れたのを除いて無敗。3歳時には
ジャパンダートダービーを勝ってGI初タイトルを獲得すると、古馬相手に
チャンピオンズカップでも勝利してGI/JpnI・2勝目を挙げた。4歳になってからも
帝王賞、
JBCクラシックでGI/JpnI連勝を果たしていて実績では群を抜いている。長期休養明けで久々の実戦でも、19年に勝利している舞台で初戦からアッサリ勝利してもおかしくない。
▲は
メイショウダジン。前走3勝クラスの
西日本スポーツ杯では好位からレースを進めると、直線で前にいた馬たちを捕らえて堂々のV。今回は重賞で相手は一気に上がるが、力を付けてきている今ならこのメンバーに入っても見劣りしない。
△からは3頭を挙げたい。
まず挙げたいのは
ノンコノユメ。休み明け初戦となった前走の
帝王賞では、最後の直線で進路を外に切り替えて鋭い脚を使うと
テーオーケインズの3馬身差の2着と好走。その走りから9歳でも衰えは感じられず、再度好勝負が期待できる。19年にこのレースで3着になっていることからも注目だ。
また3走前に3勝クラスを勝ち上がりオープン入りを果たした
ラストマンは、前走初めての重賞挑戦となった
マーキュリーカップで掲示板を確保。まだまだ伸びしろが見込める4歳馬だけに2度目の重賞で前走以上も可能。
穴で狙いたいのは
サルサディオーネ。現在
スパーキングレディーカップ、
スパーキングサマーカップと重賞2連勝中。昨年はきつい展開となり9着に敗れたが、自分のペースで行ければ牡馬相手のダート
グレードレースでも残り目はある。
馬券は
ダノンファラオを軸に名前を挙げた5頭に3連複で流す。
(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)
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