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【スプリンターズS】ジャンダルム母子制覇だ 母ビリーヴの血を継ぎ6歳で新境地開拓

デイリースポーツ
  • 2021年09月29日(水) 06時05分
 「スプリンターズS・G1」(10月3日、中山)

 02年覇者ビリーヴを母に持つジャンダルムが、スプリント界の頂点を目指す。初の6F戦となった3走前の春雷Sで勝利。近2走はスタートのタイミングが合わずに連敗中だが、中間は丹念にゲート練習を行っており、課題克服に期待できそうだ。スプリントG1初挑戦となる池江泰寿調教師(52)=栗東=も反撃に意欲的。発馬五分からビッグタイトル奪取といく。

 血の宿命に導かれ、ジャンダルムが初めて短距離G1に挑む。6歳で新境地を開拓し、6F戦初参戦だった3走前の春雷Sを2馬身半差でV。池江師は「その前に千四を勝って、しばらくはその距離を使っていたけど、千四だとしまいが甘くなっていたしね。もちろん、千二というのは、お母さん(ビリーヴ)のこともありましたよ」と血統を考慮した路線変更だと明かす。

 近2走はスタートがうまくいかずに連敗。ただ、2戦とも直線は力強い末脚で伸びており、悲観する内容ではない。中間は丹念にゲート練習。先週金曜には、浜中を背に駐立も確認した。「前走も練習は何もしなかった。こればかりはやってみないと。ただ、ここ2走も小倉、中京だから負けたわけじゃないと思う」。発馬さえ五分なら-。指揮官の頭には、力負けではないという確信がある。

 「中2週、中2週ですけど、状態は悪くない。かなりタフな馬。馬がしっかりしてきたね」と厳しい臨戦過程にも不安はない。JRA重賞83勝の師も、6F重賞の勝ち鞍はなく、スプリントG1は初挑戦。「たまたまこういう馬がいなかっただけだと思うけど、出てきてくれてうれしいです。ファンも多い馬。母子制覇できればいいね」。02年覇者と同じ栄冠を見据える。

 フランスでは、同じノースヒルズ生産のディープボンド凱旋門賞に挑戦する。同代表で、馬主の前田幸治氏を「本当にすごい方。持っているオーナーですから」と評し、師は見えない力の後押しにも期待した。G1では17年ホープフルS2着が最高着。今度こそ、厚い壁を突破してみせる。

提供:デイリースポーツ

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