10月10日(日)に阪神競馬場、芝2400mで行われる
京都大賞典への出走を予定している
キセキ(栗東・
辻野泰之厩舎)。今朝29日はレースで初コンビを組む、
和田竜二騎手が跨って、レースに向けた1週前追い切りがCWで行われた。
1回目のハローが終了したCWコースへ入場。馬場入り時に行きたがるという素振りは全くなく、馬の多い時間帯でも闘志を内に秘めるような感じでゆっくりとキャンターを開始した。
キャンターのスピードを上げながら向正面へ入っていくが、体を伸縮させた時のバネが抜群にいい。いかにも内側に力がたまっているという感じで、ここでも落ち着いて走ることができている。
3コーナー手前あたりでは他厩舎の馬が6頭ほどいて、まるでレースの勝負どころのような感じ。4コーナーではそこを抜け出してくるので、まるで捲っていくような感じ。この時に
ムイトオブリガード(栗東・
角田晃一厩舎)が一緒に抜け出してくる。
ムイトオブリガードの方が2馬身ほど前にいたので、ゴール前では追いつくか追いつかないかというところまで詰めてフィニッシュ。ただ、ゴールを過ぎたところではこちらの脚色の方が良く見えた。
時計は6F81.8〜5F64.6〜4F49.8〜3F36.2〜1F11.4秒。数字が素晴らしいのはもちろんだが、それ以上に道中でいろんな新味を見ることができたような追い切り。3歳の
菊花賞以来、勝ち星が遠い7歳ではありますが、すごくワクワクできる秋初戦となるのではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)