「サウジアラビアRC・G3」(9日、東京)
過去6回の覇者から
ダノンプレミアム、
グランアレグリア、
サリオスと3頭のG1馬を輩出した出世レース。制したのは1番人気の
コマンドラインだった。序盤は5番手の外につけたが、スローペースを嫌って3角手前で一気に2番手へ。直線で抜け出してからも脚色は衰えない。同じ勝負服の
ステルナティーア、
スタニングローズの追い上げを振り切って、無傷の2連勝&重賞初制覇を果たした。
見事にエスコートしたルメールは「2着馬も強いので集中していたが、ボクの馬もずっと反応してくれた」と満面の笑み。「クラシックを考えることができるね。まだ伸びしろがあるし、レベルアップできる。来年になって大人になれば、
トップレベルに行けると思う」と最大級の賛辞を送った。国枝師も「とにかく操縦性が高い馬。切れ一辺倒じゃないところも見せられたし、どうにでも対応できる」とベタ褒めだ。
今後はノーザン
ファーム天栄(福島県)へ放牧に出る。指揮官は「オーナーサイドと相談だけど、(次走は)マイルより長い距離になるだろうね。ダービーまで、あと何日だ?」と早くも来春へ向けて思いをはせていた。厩舎悲願の牡馬クラシックVへの道筋は、くっきりと浮かんでいる。
提供:デイリースポーツ