11日、
盛岡競馬場で行われた第34回
マイルチャンピオンシップ南部杯(3歳上・JpnI・ダ1600m・1着賞金6000万円)は、3番手の外でレースを進めた
田辺裕信騎手騎乗の1番人気
アルクトス(牡6、美浦・
栗田徹厩舎)が、4コーナーで先頭に立った7番人気
ヒロシゲゴールド(牡6、栗東・
北出成人厩舎)を直線で交わしてゴールまで押し切り、最後はこれに2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分35秒3(不良)。
■勝利騎手コメント
田辺裕信騎手「去年は1番人気ではなかったが、今年は人気を集めたので周りから見られる立場でしたから楽ではなかった。
さきたま杯はきゅうくつで苦しい競馬でしたが、今日はスムーズなレースができましたし、思ったよりスローペースでしたから余裕がありました。
今回はいつもとは違う調整で臨みましたが、スタッフがいい状態を作ってくれました。
アルクトスは一戦一戦、 頑張って走ってくれるので大好きな馬です」
■勝利調教師コメント
栗田徹調教師
「夏は北海道へ移動して右前球節のケアに務めました。昨年は
エルムステークスから臨みましたが、今年はJBCを視界に入れて、
さきたま杯から始動。思った以上に強い内容で勝ってくれました。その後は球節のケアをしながら調整。今の
アルクトスには連戦させるのは良くない。たっぷり休養を取って使った方が力を出せるようです。
(
南部杯の)枠順が発表されたときは安心しました。外枠なら競馬がしやすいと思いましたからね。雨が降って馬場も味方してくれました。次はどのレースになるか分かりませんが、連戦はない。今のところ年内は使う予定はありません」
■2着・
ヒロシゲゴールド 亀田温心騎手「スタートが速いので、内の行きそうな馬を行かせて番手で行けたらなと思っていましたから、思い通りいきました。逃げていた馬も思ったより早めにタレていって、終い追い出してからはいつもより2ハロン長いので、どうかなという感じだったんですが、最後までしぶとく頑張ってくれましたし、ちょっと控える競馬をして馬もメンタルが強くなってきました。1600mでこの競馬ができたら大分選択肢も増えますね」
■3着・
ソリストサンダー 戸崎圭太騎手「いいところで競馬できましたが、ちょっとハミ取りが良かったかなという感じで、もう少し
リラックスしてくれるともっと弾けたかなと思います。前回の状態から比べるとまた上がっているので、調子は取り戻していると思います」
■4着・
インティ 岩田望来騎手「雰囲気よく出ましたし、最後も力強く伸びていました。今日の馬場を考えるとすごい良い内容で競馬できたんじゃないかなと思います。ここ2走、後ろから行って良い競馬をしてくれていましたので、今日もそういう形で競馬をしましたし、それができていたので、これが今後に活きてくれればと思います」
■5着・
ワイドファラオ 福永祐一騎手
「できれば自分で動けるポジションで競馬がしたかったんですけどね。今日も中立が少し良くなくて思うようなスタートが切れなかったんですけれど、それでも先行して最後まで踏ん張ってくれました。2着馬とはそう差もないですし、大分復調はしてきていると思います」
(岩手県競馬組合のリリースより)