2月以降は5カ月も勝てず苦戦が続いていた
相沢郁調教師(62)=美浦=が、ようやく上昇気流に乗ってきた。ここ2週で3頭が新馬戦を勝ち上がり、遅ればせながら勝ち星も6勝に。とはいえ、ここ5年はコンスタントに20勝以上を挙げていただけに、「ひどい年だよ。故障馬が出たり、リズムが悪かった」と苦笑いを浮かべる。
その中でも一番のショックは
ブラックホールの引退だろう。20年は3冠クラシックに全て出走。古馬になっての活躍を期待していた矢先、調教中のケガで競走能力を喪失する重傷に見舞われてしまったのだ。
しかし、これからの厩舎を背負う新しい力は着実に育っている。
ブラックホールの半妹
ライラック(父
オルフェーヴル)が、土曜東京5R(芝1800メートル)の新馬戦にスタンバイ。「兄とは似てないけど、乗り味がいいし気性も問題ない。勝ち負けになるよ」と力が入っている。
秋華賞には
スライリーも出走する。徐々に活気を取り戻し、反転攻勢の相沢厩舎に今週も注目だ。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ