23日に英国のドン
カスター競馬場で行われたG1フューチュリティトロフィー(芝8F)は、
ルクセンブルク(牡2、父
キャメロット)がオッズ1.67倍という圧倒的1番人気に応えて優勝を飾った。
2017年までレーシングポストトロフィーの名称で親しまれたこのレースは、過去4年の勝ち馬(17年
サクソンウォリアー、18年マグナグレシア、19年
カメコ、20年
マックスウィニー)がすべて、翌春に英国か愛国のクラシック制覇を果たしているという、出世レースである。
1番人気に推された
ルクセンブルクは、エイダン・オブライエンの管理馬。G2ムーアズブリッジS(芝10F110y)勝ち馬レオデフュリーの半弟で、タタソールズ10月1歳市場にて15万ギニー(当時のレートで約2225万円)で購買されている。
2歳7月に
キラーニーのメイドン(芝8F40y)を制しデビュー勝ちを飾ると、前走カラのG2ベレスフォードS(芝8F)を4.3/4馬身差で制し、重賞初制覇を果たしていた。
ライアン・ムーアが騎乗した
ルクセンブルクは、道中中団で競馬を進めた後、残り2F付近で先頭に立つと、最後は1.3/4馬身抜けて優勝。無敗の3連勝でG1初制覇を果たした。
この結果を受け、ブックメーカー各社は来春のG1英ダービー(芝12F6y)へ向けた前売りで、
ルクセンブルクをオッズ4〜5倍の抜けた1番人気に支持している。
(文:合田直弘)