スマートフォン版へ

【天皇賞】エフフォーリア 3歳戴冠 19年ぶり史上4頭目快挙 厩舎一丸で雪辱果たす

デイリースポーツ
  • 2021年11月01日(月) 06時00分
 「天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)

 注目の一戦を制したのは、3番人気のエフフォーリア。02年シンボリクリスエス以来19年ぶり、史上4頭目の3歳馬Vを飾った。鼻差に泣いたダービーから5カ月。雪辱を胸に刻み、厩舎一丸となって突き進んだ日々が、最高の形で実を結んだ。2着は1番人気のコントレイル、3着が2番人気グランアレグリアと“3強”が見応えのある走りで上位を独占した。

 一つの挫折が人馬をより強くさせた。鼻差で競り負け、キャリア初の敗北を喫したダービーから5カ月。これまで味わったことのない、得体の知れない悔しさ。だが、間違いなく能力は高い。そう信じて疑わない。「あの敗戦があったからこそ」と、鹿戸師は厩舎一丸を強調。エフフォーリアを再び歓喜の中心へと送り出した。

 ラスト200メートル過ぎで、グランアレグリアをかわして先頭へ。最後はコントレイルの猛追を1馬身差で封じ込めた。「すごい強い馬。不安もあったけど、よく我慢してくれた。手応えも残っていたようなので、何とかやってくれると信じていた」と再び輝いた愛馬を頼もしげに見つめた。

 悪夢のダービー。「本当にショックだった。あれだけのお客さんに応援してもらって、単勝も1・7倍。勝てる、勝たなきゃ。ものすごいプレッシャーもあった。だから、どうしようって」。ただ、すぐに気持ちを切り替えた。「負けたけど、これでエフフォーリアが終わるわけじゃないから」。“雪辱”の二文字を胸に刻み、新たな戦いの場を関係者と模索。クラシック最終戦の菊花賞ではなく、「ベスト」と判断した盾の舞台へ照準を定めた。

 3歳馬によるVは、中山で行われた02年シンボリクリスエス以来19年ぶり。当時、騎手として藤沢和厩舎の調教を手伝っていたこともあり、クリスエスの背中にもまたがった。「素晴らしい馬だった。クリスエスには追いつけないけど、これで少しは近づけたかな」と史上4頭目の快挙を喜んだ。そして、「(藤沢和師から)おめでとう、と声を掛けてもらった。すごくうれしかった」と恥ずかしそうにほほ笑んだ。

 次は年末のグランプリ有馬記念(12月26日・中山)へ向かう予定だ。歴史に名を刻んだ若き王者は、再び祖父シンボリクリスエスが3歳時に制した舞台へと照準を合わせ、王道を突き進む。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す