「みやこS・G3」(7日、阪神)
京都競馬場の改修工事により、21年も阪神で行われるG1前哨戦。3歳から8歳までバラエティーに富んだメンバーが集結したが、主役を担うのは前走
レパードSを完勝した3歳馬
メイショウムラクモ。ここで古馬撃破を果たし、さらなる高みを目指す。
ダート界の新星
メイショウムラクモが、重賞Vの勢いに乗って、古馬混合重賞にチャレンジする。
芝のデビュー戦で大敗を喫すると、すぐさまダートへスイッチ。すると、そこから7戦して4勝、2着1回、3着1回の安定ぶり。2走前に古馬相手の2勝クラスで7馬身差の圧勝を決めると、前走
レパードSでも3馬身差でラ
イバルを寄せつけなかった。
その勝利がJRA史上最年長(55歳0カ月10日)重賞Vとなった柴田善。「あまり最年長、最年長って書かれるのもどうなの?」と言いつつ、その表情は楽しそうだ。20年末からはケガに悩まされたが、「とにかく馬が好きだし、競馬に乗るのが好き。馬に乗っていると痛いのも忘れちゃう」と笑い飛ばした。
中間は3週連続で併せ馬を消化、自身も4週続けて追い切りにまたがる熱心ぶりだ。「いいねえ。勢いがあった、春から夏にかけての感じになってきた。以前は浮いたような走りだったけど、体が沈むようになって、グングン行く感じ。
パワーアップしてる」と確かな進化に目を細める。
初の関西遠征などクリアすべき課題もあるが、懸念する様子はない。「いろいろな経験をさせたいし、ベストがどこなのか分からない。それだけ可能性がある馬。いいチャレンジ。ホント楽しみ」。大ベテランは子どものように無邪気に、レースの日を待ち焦がれている。
1週前追い切りでは、柴田善を背に美浦Wで5F66秒7-12秒1(馬なり)。長めを織り交ぜながら入念な乗り込みを消化。引っ張ったままの手応えで豪快にはじけたように、仕上げに抜かりはない。
提供:デイリースポーツ