「武蔵野S・G3」(13日、東京)
まさに横綱相撲。昨年の2着馬で3番人気に支持された
ソリストサンダーが、中団外め追走から直線半ばで先頭へ。内から伸びた
エアスピネルの追い上げも難なく退け、最後まで脚色が衰えることなく、堂々と重賞初Vのゴールを駆け抜けた。
この日、特別3連勝を決めた絶好調の戸崎圭は「抜け出しが早いかな思ったけど、うまく頑張って走ってくれた」と安どの表情。
かしわ記念2着、
南部杯3着など、あと一歩でタイトルに手が届かなかっただけに、3走前から手綱を取ってきた鞍上は「今まで重賞で惜しいところまで来ていたので、良かったです」と、4度目の正直に胸をなで下ろした。
2走前の
エルムSでは夏負けが響いて10着と大敗したものの、高柳大師は「前走の
南部杯を使って良くなってきた」と復調に手応えを感じてレースに送り出した。
この勝利でチャンピオンズC(12月5日・中京)の優先出走権を手に入れたが、次走については「1600メートルがベストだと思うので、1800メートルは長いかな。あくまで馬の状態次第ですね」と慎重に見極める構え。ただ、目下の勢いなら、次の
ステップでも目が離せない存在になりそうだ。
提供:デイリースポーツ