東京スポーツ杯2歳Sに管理馬を登録している14人の調教師のうち、2016年以降の東京芝1800mにおける3着内数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出(最少レース機会数10)。東京スポーツ杯2歳Sで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
金成貴史調教師。集計期間内に東京芝1800mで6勝を挙げている。複勝率は23.6%と特筆すべき数字ではないが、単勝回収率258%、複勝回収率110%と馬券妙味は十分だ。1番人気に支持された際には2戦2勝としっかり勝ち切っている一方で、7番人気以下でも5度の馬券絡みがある。この条件では、人気を問わず買い目に入れておきたい。
今年は
アサヒが出走予定。東京芝1800mで2戦して1勝2着1回という実績があり、2着だった新馬戦の勝ち馬は後の
札幌2歳S覇者ジオクリフだった。手頃な人気にとどまりそうで、ここは絶好の狙い目。
2位は
木村哲也調教師。東京芝1800mで15勝は2位以下に
ダブルスコアをつける圧倒的な数字で、東京芝1800mは“庭”と言いっていいだろう。複勝率も45.2%と高く、複勝回収率も86%と悪くない。「1~3番人気」「ノーザンF生産馬」で絞ると複勝率61.9%、複勝回収率90%にアップ。
今年は
イクイノックスが出走を予定している。上位人気が見込まれるノーザンF生産馬なので、上記の期待値アップ条件に合致している。新馬戦で降した
サークルオブライフが
アルテミスSを制し、レースレベルの高さを証明している点も心強い。
第1位に輝いたのは
友道康夫調教師だ。集計期間内に東京芝1800mで7勝し、複勝率は53.6%を記録している。集計期間内に3回、東京スポーツ杯2歳Sに出走し、17年
ワグネリアン(1番人気1着)、19年
ラインベック(3番人気3着)、20年
ジュンブルースカイ(3番人気3着)と全て馬券絡み。強敵揃いのこのレースを使う以上、勝算あっての東上なのだろう。
今年は
ダンテスヴューが出走予定。半兄に
ボレアス、
マウントシャスタ、
カミノタサハラ、
ヨーホーレイクらを持つ良血馬だ。未勝利勝ちからの重賞挑戦となるが、それは友道調教師の期待度の裏返し。好勝負必至とみる。