ばんえい
グレードBG1に格付けされている帯広記念。ばんえい記念に次いで重い900kg前後の負担重量で争われる。それだけに、シーズン最後の3月下旬に行われるばんえい記念に向けても重要な一戦。シーズン終盤の賞金別定戦だけに、重量差が力関係を大きく左右することもある。今年は最重量のメムロボブサップが930kgで、下は890kgと40kgという差がついた。
メジロゴーリキは昨年の帯広記念が僅差の2着で、今シーズンは岩見沢記念を勝ったのみだが、重賞は7戦して6戦で4着以内と堅実な成績。シーズン後半の高重量戦で能力を発揮するタイプで、910kgという重量も有利。ただこの冬はスピードの出る軽い馬場状態が続いているのは懸念材料で、馬場はあまり軽くならないほうがいい。
アアモンドグンシンは今シーズン重賞勝ちはないものの3着が3回、ここに来て調子を上げてきた。メジロゴーリキとは逆に馬場は軽いほうが歓迎。障害先頭ならそのままちぎってしまう可能性も十分だが、障害で止まってしまうこともあるので、圧勝か大敗かという、馬券として狙うには難しいタイプではある。
メンバー中唯一、今シーズン重賞を複数制しているのがアオノブラック。メムロボブサップとともに明け6歳の2強と言われる期待馬だが、初めて経験する920kgの重量がこなせるかどうか。
キタノユウジロウは、昨シーズン終盤、帯広記念3着、ばんえい記念2着で頭角を表した。今シーズンも6月の
北斗賞を勝利。ただここにきて調子を落としているのが気になるところ。
メムロボブサップはばんえい
グランプリを制したのをはじめ、今シーズンは3着以内を外したのが2度だけと、シーズンを通して安定した成績を残してきた。ただそれで賞金を稼いだぶん、6歳馬に最重量の930kgは相当負担になりそう。
荒れる帯広記念だけに、穴として狙いたいのが
ゴールデンフウジン。重賞は2歳時にナナカマド賞を勝ったのみだが、最軽量の890kgなら上位食い込みを期待したい。
(文:斎藤修)
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