ステイヤーズSに管理馬を登録している14人の調教師のうち、2016年以降の中山芝2500m・中山芝3600mにおける3着内数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出(最少レース機会数10)。
ステイヤーズSで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
堀宣行調教師。集計期間内に中山芝2500m・中山芝3600mで3勝を挙げ、複勝率は30.0%。複勝回収率55%と馬券的妙味も乏しいのだが、見逃せないのは中山芝3600mに限った際の数字だ。要は
ステイヤーズSの成績なのだが、16年・17年と
アルバートで連覇を果たし、20年は
ポンデザールが3着。全て馬券に絡んでいる。
今年は
カウディーリョが出走予定。2600mで2着1着とステイヤーの資質は高そうで、中山芝も1戦1勝と不安はない。
菊花賞では0.6秒差の8着だったが、成長した今なら重賞に手が届いても。
2位は
手塚貴久調教師。集計期間内に中山芝2500m・中山芝3600mで4勝。複勝率52.4%と好走率が高く、複勝回収率90%なら回収率も悪くない。特筆すべきは[2-0-3-1]という重賞成績。19年
ステイヤーズSを
モンドインテロで、21年の
日経賞を
ウインマリリンで制している。唯一の着外が19年の
有馬記念(
フィエールマン・4着)なので、ほぼ
パーフェクトと言っていい。また、こちらも
ステイヤーズSに
モンドインテロで3回出走し、3着、3着、1着。中山芝長距離戦での信頼感は抜群だ。
今年は
セダブリランテスが出走予定。同馬の半兄は前出の
モンドインテロで、この舞台の適性は高いはず。長期休養明け後の3戦は精彩を欠いているが、一変の可能性も。
第1位に輝いたのは
国枝栄調教師。集計期間内に中山芝2500m・中山芝3600mで6勝を挙げ、複勝率45.5%。単勝回収率240%、複勝回収率92%と馬券的妙味も十分だ。今年に入って、中山芝2500mを3戦して2着、2着、1着と好調。東京コースでの活躍が印象的な厩舎だが、中山芝長距離でもしっかり走っている。
今年は
ボスジラが出走予定。デビュー6戦目以降は全て2400m以上のレースを使われており、陣営がステイヤーとしての資質を強く感じ取っている様子が窺える。昨年の
ステイヤーズSは6着止まりだったが、3ヶ月ぶりの実戦だった。中3週となる今年は、昨年以上の結果を期待したい。