今週は砂の頂上決戦
チャンピオンズカップ(GI・中京ダート1800m)。
マイルCS、
ジャパンカップと近2週は堅い決着が続いているGIシリーズだが、そろそろ荒れてほしいと思う穴党ファンも多いことだろう。
トピックスとして注目となるのは3歳牝馬
ソダシの初ダート挑戦。そこを含めてもかなり人気は分散するような感じはあるが…。
さて狙うは、今週も堅いサイドか、それとも一気に荒れるのか? いつものように過去10年データ(13年以前は
ジャパンカップダートを参照)から馬券のヒントを探っていこう。
1.ようやく荒れ期待できるGI到来?
先週は「堅くなりつつある」と指摘した通り、1~3番人気で決着した
ジャパンカップ。しかし今週は一転。
チャンピオンズカップは荒れ期待ができるレースといっても良さそうだ。
過去10年(
ジャパンカップダート時代も含める)。まず馬連では10倍以内のガチガチ配当はただ1回だけ。ほとんどが4桁配当で40倍台が4回もある。一方、万馬券は1回だけで大爆発はしていない。「馬連は中穴を狙う」というのがこのレースの
セオリーとなる。
だがこれが3連複・3連単となると事情が大きく変わってくる。
まず3連複では堅い配当も出やすいものの、万馬券以上も6回ある。「3連複は堅い決着も想定しつつ、万馬券狙いの買い目も入れていく」のが正攻法だろう。
大きく狙うのは3連単。こちらは万馬券にならなかった年が2回あるものの、10万円以上の爆発年は4回ある。最高は15年の31万円台。波乱傾向は強いといっていい。今年も「3連単は万馬券以上を狙っていく」というのが良さそうだ。
2.1番人気はソコソコに強いけど?
次に1番人気馬の信用度を見ていこう。
1番人気は過去10年でわずか2勝のみ。成績としては【2-3-1-4】で馬券圏内キープ率は60パーセント。馬券に入れるのも切るのも微妙なまずまずの数字である。
ただ秋のGIで毎度指摘しているように、ここでも「1番人気がこなかった年は、2・3番人気のどちらかが馬券圏内になる」という補完作用が効いている。馬券軸としては、1~3番人気から選ぶという選択はここでも機能しているといえる。
3.再好走傾向はやっぱり強いレース?
このレースも、
ジャパンカップダート時代からも含めて、わりと「再好走傾向」が強いレース。かなり多くの馬が複数回馬券圏内になっているのだ。
ちなみに昨年の決着は、1着
チュウワウィザード・2着
ゴールドドリーム・3着
インティ。1番人気の
クリソベリルが4着に敗れて、配当としてはかなりの波乱(馬連4010円・3連複3万5310円・3連単20万6940円)。
一昨年のレースの上位4着もこれとまったく同じ4頭だった。そのときは1着
クリソベリル・2着
ゴールドドリーム・3着
インティで、4着
チュウワウィザード。しかしこのときは上位人気3頭決着で配当はガチガチ(馬連960円・3連複1900円・3連単8980円)だったのだ。
同じ4頭のボックス馬券を買っていたとしたら1年違うだけで天国と地獄の差…。昨年、「このレースは再好走傾向が強いから」と前年の上位ボックスを買っていたらかなり儲かっていたのも事実なのだ。今年も昨年の上位
チュウワウィザードと
インティは注意しておきたい。
4.中京開催になってからは内枠有利に?
ジャパンカップダート時代は、開催場所も東京・中山・阪神と変わっていたが、
チャンピオンズカップとなってからは中京ダート1800mでの開催。
中京になってからは、「1枠・2枠の馬が100%馬券に絡む」という傾向が続いている。これは外枠が馬券にならないということではないが、内枠優勢というのは揺るがない。逆にまだ馬券になっていないのが8枠。人気馬も8枠に入ってしまうとちょっと厳しいかも?
5.人気薄はどこを狙えばいいのか?
さてこれまで傾向をつかんだとしても、やはり荒れ期待するならば、人気薄はどう買えばいいのかが見えないと難しい。
過去10年で2桁人気の馬で馬券になっているのは3頭。昨年の10番人気
インティの3着、16年の10番人気
アスカノロマンの3着、15年の12番人気
サンビスタの1着である。
荒れているわりには2桁人気の活躍は少ないのだ。そのかわりに6~9番人気の馬がけっこう馬券に絡んでいる。このゾーンは気にしておいたほうが良さそうだ。
ちなみに、12番人気で1着だった
サンビスタも、前走は1番人気の
JBCレディスクラシック2着という成績。人気馬が多かっただけで押し出された人気薄馬だったのだ。
ちなみに過去10年で馬券圏内になっている30頭は、前走人気はすべて5番人気以内だった。前走で人気薄だった馬の巻き返しは難しいようだ。
(netkeiba編集部)