2001年の天皇賞秋や2002年の
フェブラリーSなどを制した
アグネスデジタルが死亡したことがわかった。24歳だった。
ジャパン・スタッド・インターナショナルが8日、発表した。
アグネスデジタルは
父Crafty Prospector、
母Chancey Squaw、母の
父Chief's Crownという血統の米国産馬。現役時代は白井寿昭調教師の管理馬。
1999年9月の3歳新馬戦(ダ1400m)でデビュー。折り返しの新馬戦で勝ち上がりを決めると、11月に自己条件、12月に全日本
3歳優駿を制した。
翌年もダート戦を中心に出走し、
名古屋優駿、
ユニコーンSと重賞2勝をあげていたが、芝では未勝利のまま11月に芝GIの
マイルCSに出走。それまで4戦して一度も勝ち星がなかったことから13番人気の低評価で迎えた一戦だったが、上がり最速タイの脚を使って優勝。GI初制覇を果たした。
2001年も芝・ダートの二刀流で活躍。
南部杯、天皇賞秋、
香港Cと地方、中央、海外でGI・3連勝。その活躍が認められ、同年の
JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝いた。
その後も2002年に
フェブラリーS、2003年に
安田記念を制し、GI勝利数を6に伸ばして引退。なお、同馬は
グレード制導入後、初めて芝・ダート双方でGI勝利をあげた馬となった。通算成績は32戦12勝(うち地方8戦4勝、海外3戦1勝)。獲得賞金は7億3092万円(うち地方1億8530万円)。
引退後はビッグレッド
ファームで種牡馬入り。父として芝・ダート双方の重賞制覇を果たした
ヤマニンキングリーや、2016年
東海S覇者
アスカノロマンなどを送り出した。今年種牡馬を引退したばかりで、十勝軽種馬農業協同組合・種馬場で余生を過ごしていた。
(
ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの発表より)