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阪神JF・G1」(12日、阪神)
土つかずの4連勝で2歳女王の座を狙う
ウォーターナビレラは8日、栗東芝でソフト仕上げ。馬なりで軽やかなフットワークを披露し、好ムードを漂わせた。
ファンタジーSを制して、無傷の4連勝でG1獲りを目指す
ウォーターナビレラ。当初は栗東CWでの追い切りを予定していたが、馬場悪化を考慮して栗東芝へ。吉田隼(レースは
武豊)を背に軽快な脚さばきで駆け抜け、5F69秒5-38秒3-12秒1と時計自体は目立たなかったが、好ムードを漂わせた。
武幸師は「あまり強い調教は必要ないということでゆっくりと」と意図を説明。「2歳の牝馬なので、使う週になってどうこうということはない」と青写真通りの調教過程に納得の表情を浮かべ、「追い切りが終わってからが大事。日曜までなるべくこの状態で」と本番当日まで入念に仕上げていく構えだ。
手綱を取るのは前走に引き続き指揮官の兄・
武豊。1週前追い切りで感触を確かめ、「前走時よりも随分良くなっていた。状態は上がっていると思う。札幌、中山、阪神内回りと違うコースで3連勝している馬だし、レースセンスが高い」とパートナーを絶賛する。
JRA・G1・77勝を誇る名手も、当レースを制したのは阪神3歳牝馬S時代の94年
ヤマニンパラダイスが最後。「このレースはしばらく勝っていないね。兄弟でG1を勝てればうれしい。そうなれば喜んでもらえる方々がたくさんいますし、僕自身、G1勝利から遠ざかっているので早く勝たないと。勝って調教師と抱き合いたい」。自身は19年
菊花賞(
ワールドプレミア)以来、兄弟タッグでは初となるJRA・G1制覇を見据え、“絆”で2歳女王へ導く。
提供:デイリースポーツ