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朝日杯FS・G1」(19日、阪神)
紅一点で
朝日杯FSに参戦する
スプリットザシー(牝2歳、栗東・西村)が、1980年
テンモン以来、41年ぶりの牝馬Vに挑む。
小さな体に秘める大きな可能性-。392キロで迎えた新馬戦は、中団から
ディープインパクト産駒らしい瞬発力で鮮やかな差し切りV。担当の三藤助手は「感覚的なものですが、乗っていても大きく見せますね。走るリズムもいいので、勝手に推進していきます」とスケール感の大きさに舌を巻いている。
朝日杯は昨年、担当馬の
アスコルターレでG1に初挑戦した思い出深いレース。結果は14着に終わったが、「去年があったから、人間も肩の力を抜いていけると思います。去年は自分が少しイレ込んでいたかも。今年は自然体で臨めそう」と悔しい経験を糧にして、前を向く。
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グランアレグリアでも勝てなかったですから」-。簡単なチャレンジではないことは百も承知だ。それでも「ここまで、できる準備はしてきました。展開や枠、馬場次第で一発があってもいい。楽しみです」と決戦の時を心待ちに。紅一点が強力牡馬を蹴散らしてみせるか。
提供:デイリースポーツ