先週の阪神の芝はやや差し傾向の馬場でしたので今回の朝日杯は好位差し-差し脚質の上がり上位馬。中枠~外枠が有利になりそうです。
先週の阪神JFの記事でお伝えしたようにキャリアの浅い2歳戦は統計データよりも映像から近走のレースで見せた部分的な強さや、気性面、骨格からの上積みや完成度の高い走りをする馬などを私は評価するようにしています。
【近走見せた部分的な強さ】の応用として近走見せた部分的な【弱さ】を危険の
シグナルとして読み取る事も勝負をする上で大切な要素になります。
今回部分的な弱さを見せている馬が今回人気の
セリフォスです。
セリフォスの初戦と2戦目はラチ沿いを頼りに走っているように見えました。ラチ沿いを走っていましたがヨレる場面がありトモに甘さがある馬の確率が高まる内容でした。単走でヨレる馬はハイペースや時計の掛かる馬場、坂が苦手な傾向があります。3戦目のデイリー杯は勝ち上がりましたがスローの上り勝負でも坂で失速気味になっており、坂が苦手な事がほぼ確定したレースになりました。今回相手強化とペースアップで前走よりも坂でのもたつきが顕著に出ると見ています。
坂の不利が着順にどのくらい影響するかは未知ですが今回の人気ほど信頼は出来ないと見ています。また同馬はややコンパクトにまとまった走りをしている点から、良く言えば安定感があり、悪く言えば上積みが薄いタイプと言えます。伸びない内目の枠などを引く事になれば(3枠4番に決定)更に凡走率が高まります。
今回私が面白いと思っている馬は
ドウデュースです。恵まれた骨格とロスのないスムーズな走りをする馬で強さを感じます。去年のこのタイプに近い馬は
エフフォーリアがいます。初戦、2戦目とスローの上り勝負で同馬は力を出し切っておらず、伸びしろが大きく見込めます。また走破タイムが遅いので注目度は低くなるはずで人気の盲点になりそうな点も良いです。中枠~外枠に入るようなら(5枠9番に決定)好走率を確保できると見ています。通用するかは未知ですが、伸びしろが見込めない人気馬よりも、伸びしろが見込める人気薄を狙う事が有利に勝負するための
セオリーです。
その他
【距離延長が問題ない馬】
トウシンマカオドーブネ 当日は上記の馬を中心に馬場状態と枠順、オッズを加味して最終調整致します。
(文=真田理)