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2018年有馬記念覇者ブラストワンピースの全妹サンドレスがデビュー/関東馬メイクデビュー情報

  • 2021年12月20日(月) 18時00分
 いよいよ、有馬記念ウィークだ。グランプリの前日(25日)にはエフフォーリアの半弟がデビュー予定。また、最終日(28日)にはブラストワンピースの全妹がデビュー予定。その他にも注目の血統馬が揃っており、それぞれの初陣から目が離せない。

【12月25日(土) 中山芝1800m】

ヴァンガーズハート(牡、父ハービンジャー母ケイティーズハート、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 皐月賞天皇賞・秋を勝ち、今週の有馬記念にエントリーしているエフフォーリアの半弟。当初は夏の新潟で下ろす予定だったが、入厩時に熱中症のような症状が出るなどして動きもピリッとしてこなかったために仕切り直した。ノーザンファーム天栄で体調面の回復を待ってから乗り出し、11月24日に再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.7-1F11.8をマークし、年長馬に先着した。「ちょっと時間がかかってしまったけど、ようやく順調に進められるようになった。夏場とは動きも違う。体つきも良くなり、しっかりとしてきた感じ。稽古に乗ったジョッキーの感触も良かった。1600mも考えたけど、いい脚を長く使うようなタイプで長めの距離が合うと思います」と鹿戸雄一調教師。鞍上は横山武史騎手を予定している。

【12月26日(日) 中山芝1600m】

マンドローネ(牝、父ハーツクライ母マンドゥラ、美浦・尾関知人厩舎)

 伯父にManduro(仏G1・ジャックルマロワ賞、仏G1・イスパーン賞、英G1・プリンスオブウェールズS)、いとこにワールドエース(皐月賞2着)、ワールドプレミア(菊花賞天皇賞・春)、ヴェルトライゼンデ(ホープフルS2着、ダービー3着)など近親に国内外の活躍馬が並ぶ。ゲート試験に合格後も在厩で乗り込み、先週の追い切りはウッドチップコースで5F66.1-1F12.4をマークした。「少しずつ落ち着きが出てきたし、体力的には十分。まだまだ良くなりそうだけど、ひと追い毎に動けるようになってきた。まずはマイルぐらいが良さそう。血統的にもポテンシャルの高さを感じます」と尾関知人調教師。鞍上は松山弘平騎手を予定している。

ローブエリタージュ(牝、父ディープインパクト母ローブティサージュ、美浦・手塚貴久厩舎)

 母は阪神JFの勝ち馬。7月にゲート試験を合格し、その後はノーザンファーム天栄で体力強化を図った。12月1日に再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで6F85.5-1F11.7をマークし、併せた相手のミルヴィオ(12月28日の中山芝2000mでデビュー予定)に優勢の手応えで駆け抜けた。「400kgぐらいの小柄な牝馬で仕上がり早。もう少し馬体にボリュームが欲しいけど、走りには素軽さがある。芝の実戦に行けばシュッとした脚を使えそうな印象です」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。

【12月28日(火) 中山芝2000m】

サンドレス(牝、父ハービンジャー母ツルマルワンピース、美浦・大竹正博厩舎)

 全兄にブラストワンピース(有馬記念)、半姉にホウオウピースフル(フローラS2着)がいる。6月のデビューを目指していたが、体調が整わずに立て直した。11月26日に再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで6F79.0-1F11.8の好時計をマークした。「時計に関しては馬場の内めを回ったぶんもあるし、まだまだ心身ともに良化の余地がある現状。脚長で体高があり、淡々と走るようなタイプ。兄姉は3頭とも初戦から勝ち上がっているし、この馬も実戦に行って良さを見せてくれることを期待しています」と大竹正博調教師。鞍上は横山武史騎手を予定している。

(取材・文:竹之内元)

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