有馬記念に管理馬を登録している16人の調教師のうち、2016年以降の中山芝2500mにおける勝利数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。
有馬記念で馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
須貝尚介調教師。集計期間内の中山芝2500mへの出走は4回のみだが、1勝3着1回の成績が残っている。出走回数の少なさは、それだけ中山芝2500mというト
リッキーな舞台への適性を見極めていることの証左だろう。
今年は
ステラヴェローチェが出走予定。三冠レースでは3着、3着、4着と善戦止まりだったが、ダービー、
菊花賞ともにメンバー最速の上がりを記録しており、負けて強しの内容だった。
バゴ産駒なので、タフさが求められるこの舞台は合っているはずだ。
2位は
手塚貴久調教師。集計期間内中山芝2500mで3勝。18回出走して8回馬券に絡んでいる。着外10回中6回が4着で、掲示板を外したのは僅か4回のみと安定感は抜群だ。19年
有馬記念(
フィエールマン・6番人気4着)、20年
有馬記念(
フィエールマン・2番人気3着)、21年
日経賞(
ウインマリリン・4番人気1着)と重賞で結果が出ている点も心強い。
今年は
アサマノイタズラが出走予定。
セントライト記念を制し、
スプリングSでも2着している中山巧者だ。
菊花賞は最後方からの競馬でノーチャンスだった。近走は差しに構えているが、先行する脚も持っている。
第1位に輝いたのは
矢作芳人調教師。集計期間内に中山芝2500mで2勝を挙げ、複勝率は45.5%。複勝回収率は驚異の144%だ。この舞台では、19年
有馬記念での
リスグラシューの圧勝劇が印象的だが、それ以外にも18年
日経賞を
チェスナットコートで7番人気2着するなど、毎年のように波乱を演出している。
今年は
パンサラッサが出走予定。前走の
福島記念は1000m通過57秒3というハイペースで飛ばし、そのまま圧巻の逃げ切り勝ち。逃げたら簡単には止まらない馬だけに、
タイトルホルダーとの先手争いを制することができれば、見せ場以上の結果がありそうだ。