「
有馬記念・G1」(26日、中山)
圧巻の5馬身差で
菊花賞を制した
タイトルホルダーは22日、美浦Wで外
パワーブローキング(2歳未勝利)、中
ウォルフズハウル(5歳2勝クラス)をゆったりと追走。馬なりのまま両者に遅れたものの、これは陣営のもくろみ通り。栗田師が説明する。
「先週末の時点でかなり上がってきた傾向が見られたので(追い切りでは)抜け出さないように。前に馬を置いて、その馬を見ながらリズム良く進めようと思っていた。前半のリズムも良く、並んでからも鋭い動きで良かったですね」。タイムは6F82秒5-37秒0-11秒6。またがった横山和も「すごくリズム良く走れた。不安なく迎えられると思う」と胸を張った。
クラシック最終戦は、ハナを譲らず強気な競馬で押し切りV。豊富なスタミナを武器に、着実な成長を遂げている。師は「放牧から馬体重が増えて帰ってきて、ゆとりがあったし、精神的にも落ち着いたように見えた。体重的には大きく変わっていないけど、体の厚みや精神的な成長が見られる」とうなずく。
トレーナーにとっても
有馬記念は特別だ。「中山競馬場の近くで育ったので、年末のドリームレースは印象深い。競馬の仕事に就いて管理馬を出走させることができるのは感慨深い。順調に調整をしてこられたし、競馬までにさらにコンディションを上げてレースに送り出したい」と力を込めた。ファン投票3位。その熱烈な支持はもちろん、さまざまな思いの詰まった大舞台が待ち遠しい。
提供:デイリースポーツ