中山11Rの第66回
有馬記念(3歳以上GI・芝2500m)は1番人気
エフフォーリア(
横山武史騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分32秒0(良)。3/4馬身差の2着に5番人気
ディープボンド、さらに半馬身差の3着に2番人気
クロノジェネシスが入った。
エフフォーリアは美浦・
鹿戸雄一厩舎の3歳牡馬で、父
エピファネイア、
母ケイティーズハート(母の
父ハーツクライ)。通算成績は7戦6勝。
レース後のコメント
1着
エフフォーリア(
横山武史騎手)
「皆さんご存知の通り、僕の不甲斐ない騎乗によって騎乗停止になってしまい、
有馬記念を勝てて嬉しいですが、心の底から喜べないのが残念です。
公式会見でも言った通り、
天皇賞(秋)が120%だったので、それに比べると落ちたかなという感じですが、それでも高い能力のある馬。(能力の)8割、9割出してくれればという思いでしたし、本当に馬が頑張ってくれて、良い結果が出て良かったです。
初めての2500mで、一番長い距離だったので、折り合いが不安でしたが、すごく良い所で
リラックスして走れましたし、ダービーの時と違い、余計なファイトをすることなく走ってくれて、道中すごく良いリズムで直線に向かえました。内側から
ディープボンドも来ていましたし、がむしゃらに追って、それに応えてくれた馬に感謝です。
ありがとう、といつも思っていますが、良い思いも、悔しい思いも一杯経験させてくれた馬、特別な馬でまた一つ積み重ねられて良かったです」
(
鹿戸雄一調教師)
「皆さんの応援のおかげで、期待に応えられたと思います。ジョッキーは、ここまでの状態は少し物足りないと話していましたが、体調は良くなっていましたし、元気も良かったので、それほど心配していませんでした。
金曜日に坂路で調整した時には雰囲気が良かったので、天皇賞の時とほぼ同じ状態に近づいていると思いました。パドックでもいつも通り穏やかな感じで、落ち着いて歩いていていいな、と感じました。
ジョッキーには『武史が一番上手いから信じて乗ってこい』と伝えました。レースでは、前が少し速くなったので後ろの位置になりましたが、折り合いはついていたので、最後は必ず脚を使ってくれると思いながら見ていました。ゴールの瞬間はホッとした感じです。(今後について)ひとまず明日放牧に出し、十分にケアして、それから考えたいと思います」
2着
ディープボンド(
和田竜二騎手)
「理想的な感じで流れてくれました。内にこだわって手応え十分に周ってきましたが、相手が強かったです。海外遠征から帰ってこのパフォーマンス、今後に向けて馬も良くなっていくと思うし、来年も楽しみです」
3着
クロノジェネシス(
C.ルメール騎手)
「道中良い感じでした。向正面も
エフフォーリアをマークしながら、手応えもとても良かったです。直線は
エフフォーリアの後ろにつけて、よく走ってくれました。精一杯走ってくれました。相手が強かったです」
4着
ステラヴェローチェ(
M.デムーロ騎手)
「道中は勝ち馬をマークする位置につけられました。そして瞬発力勝負にならないようにこの馬を信じて、早めに上がっていきました。最後は苦しくなってしまいましたが、力のある馬です」
5着
タイトルホルダー(
横山和生騎手)
「調教の時から不安はありませんでしたし、その通りの競馬ができました。リズム良くいい競馬ができて、一瞬夢を見ました。目標にされる立場でも、一線級の相手に力のあるところを見せられました。プラス12kgも成長分です」
6着
アリストテレス(
武豊騎手)
「レース前は気が入りすぎていて、馬群から離して走りました。良く走っていると思います」
7着
アカイイト(
幸英明騎手)
「自分の競馬はできました。課題の折り合いもスムーズだったと思います。これからも楽しみです」
10着
キセキ(
松山弘平騎手)
「ラストランに騎乗させてもらって感謝しています。大外の厳しい枠でしたが、しっかり流れに乗って折り合いもつきました。上手にレースをしてくれました。一瞬見せ場もありましたし、最後まで頑張ってくれたと思います」
16着
アサマノイタズラ(
田辺裕信騎手)
「今日のような手応えの感じは初めてです。いつもならスイッチが入って
ガツーンと来るところがあるのですが、不可解です。何もなければ良いのですが…」
ラジオNIKKEI