「
フェアリーS・G3」(10日、中山)
抜群の切れ味を披露した。
スクルトゥーラは6日、新コンビを組む横山武を背に美浦Wで併せ馬。
フミローグ(3歳新馬)を1馬身半ほど追走し、直線で内に潜り込むと小柄な体をバネのように弾ませて悠々と併入した。5F72秒4-39秒9-12秒2と時計は控えめだったが、数字以上に仕上がりの良さをうかがわせるフットワークで駆け抜けた。
シャープな伸び脚に、横山武は「すごくいい感触でしたよ。時計は速くないけど、しっかり動けていました」と確かな手応えをつかんだ様子。デビュー戦の馬体重は424キロ。「乗った瞬間は細いと思ったが、小さい牝馬にしては体幹が安定している」と軸のブレない安定したフォームを高く評価した。
その前走は直線に入って外に持ち出すと、残り150メートルで一気に加速して差し切った。鹿戸師も「思った以上に楽に勝てた」と想像以上の勝ち方に感心。その後は休養で成長を促し、キャリア2戦目で重賞に挑む。トレーナーは「スタートはうまいし、どんな競馬でもできる。距離延長も問題ない。体も10キロ増くらいなら思惑通り」と競馬センスの高さに太鼓判を押した。21年、
エフフォーリアでG1・3勝を挙げた鹿戸師&横山武の強力タッグが、大きな可能性を秘めた天才少女に初タイトルをもたらす。
提供:デイリースポーツ