「２０２１年度ＪＲＡ賞」の受賞馬選考委員会が１１日、ＪＲＡ西新橋本部で行われ、エフフォーリアが最優秀３歳牡馬に輝くとともに、年度代表馬に選出された。春は皐月賞を制し、下半期は天皇賞・秋と有馬記念を連勝するなど、横山武とのコンビで大活躍。明け４歳を迎えた２０２２年は、より一層の飛躍が期待される。

　２１年を沸かしたニューヒーローが、新たな勲章を獲得した。エフフォーリアが満票で最優秀３歳牡馬に輝くとともに、栄えある年度代表馬に選出された。鹿戸師は「とても光栄に思います。オーナーはじめ牧場関係者、騎手、厩舎スタッフ、またファンの皆さまのおかげだと思っています」と感謝の言葉を口にした。

　栄冠にふさわしい戦績を残した。皐月賞でＧ１初制覇を果たしたが、ダービーは鼻差の２着。その悔しさを胸に天皇賞・秋でコントレイル、グランアレグリアといった強豪古馬を蹴散らすと、続く有馬記念は歴代最多となる２６万７４２票のファン投票１位に応えて完勝した。主戦の横山武は「身が引き締まる思いです。今後も、年度代表馬に恥じないようなレースを」と意気込みを新たにした。

　気になる始動戦は大阪杯（４月３日・阪神）に決定。（有）キャロットファームの秋田博章代表は「これまで有馬記念を使ってドバイへ行った馬はその後、成績を挙げていないということと、有馬の疲れがそれなりに残っているということで、この春は国内に専念しようということになりました」と説明した。現在は福島県のノーザンファーム天栄で放牧中。名実ともに現役最強馬となった若きスターホースは、２２年も快進撃を続けていく。

提供：デイリースポーツ