カリッド・アブ
ドゥーラ殿下の競馬組織ジャドモントのレーシング
マネージャーを22年にわたって務め、
フランケル、
エネイブルといった歴史的名馬の現役生活に深くかかわったテディー・グリ
ムソープ卿が、2月1日からクウェート人馬主イマド・アル・サガー氏のレーシング
マネージャーに就任することが明らかになった。
今世紀に入ってまもなく、競馬の世界に参画したのがアル・サガー氏で、サレー・アル・ホメイジ氏と共同所有した
オーソライズドが07年のG1英ダービーに優勝。ホメイジ氏とともに立ち上げた
ブルーダイヤモンドスタッドの自家生産馬デコレイテッドナイトが、17年にG1
愛チャンピオンSなど3つのG1を制する活躍を見せた。
アル・サガー氏は、18年にアル・ホメイジ氏とのパートナーシップを解消。その後、組織の改編を進めていた。
グリ
ムソープ卿は、アブ
ドゥーラ殿下が昨年1月に逝去したことを受け、昨年4月にジャドモントを離職。その一方で、ヨーク競馬場の会長職には留まった他、昨年11月にはナショナル・スタッドの会長職にも就いていた。今後は、これらの職をこなしながら、アル・サガー氏の所有馬の管理と運営を行うことになる。
なお、アル・サガー氏の主戦騎手は、20年7月からホリー・ドイルが務めている。
(文:合田直弘)