「AJCC・G2」(23日、中山)
中距離路線での飛躍を見据える馬が集う中山伝統のG2戦。
菊花賞2着の
オーソクレースはいまだに重賞未勝利。奥手だった
母マリアライトの血を引く良血馬の4歳初戦に注目が集まる。
さらなる飛躍を期す勝負の年へ。21年の
菊花賞2着馬
オーソクレースが始動する。
デビュー2連勝で
ホープフルSに挑戦。
ダノンザキッドの2着に敗れた。その後、
皐月賞を目指して調整されていたが、直前になって右後肢骨折。春全休を余儀なくされた。約9カ月ぶりの
セントライト記念。「まずは無事に復帰させることが一番」と話していた指揮官の思いをいい意味で裏切り、0秒4差の3着と底力を示した。
3冠最終戦は、楽に逃げ切った
タイトルホルダーには5馬身差と及ばなかったものの、直線3頭横並びの2着争いをきっちり頭差抑えて連対確保。大外(18)番枠を克服してのパフォーマンスで、改めて非凡な能力の高さをアピールした。久保田師も「厳しい条件をよく走ってくれた。いい競馬だったし、十分評価できる内容でした」と目を細めた。
13日の美浦Wでの1週前追いは、
日経新春杯で4着だった
エフェクトオン(6歳オープン)と併せて併入。「1週前だし、しっかりやっておきました。早めに動かして(前に)取り付くところまで頑張らせた。順調ですね」と満足げだった。
22年の目標はもちろん、
ビッグタイトル奪取。その前に念願の重賞Vだ。師は「一戦ごとにズルさが出てきて、エンジンが掛かるまでに時間がかかる。中山だし、うまくこなしてほしい」と控えめだったが、これまでも人の思いを超える走りを見せてきた。春の大舞台へ、好発進を決めてくれるに違いない。
提供:デイリースポーツ