20年の
モズスーパーフレア、18年の
ファインニードル、17年の
セイウンコウセイ、16年の
ビッグアーサーと、過去10年で4頭がこのレースを
ステップに
高松宮記念を制している。本番まで約2か月の間隔があるハンデGIIIながら、GI戦線を占う上で重要な一戦。
1.末脚が要求される
コース改修以降に行われた中京芝1200mの古馬オープン26レース中、逃げての1着は20年
高松宮記念の
モズスーパーフレアだけ。これも繰り上がりでの1着だった。昨年の同レースも4角9番手から馬場の真ん中に出された
シヴァージが差し切り勝ち。直線が長いだけに逃げて押し切るのは容易ではなく、終いの脚が要求されやすい。
2.小柄より大型馬
コース改修以降に行われた中京芝1200m古馬オープンの成績を、馬体重別で見てみると、440~459kgは連対率7.1%、460~479kgは連対率9.1%なのに対し、480~499kgは連対率16.0%、500~519kgは連対率15.6%、520~539kgは連対率13.3%。
3.軽ハンデ馬の台頭の余地は小さい
過去10回中8回で57kg(牝馬は55kg)以上を背負った馬が勝利しており、斤量が重くなるほど成績が上がる傾向が出ている。
高松宮記念の
ステップとして重要性が増すとともにメンバーレベルが上がっており、軽ハンデの格下馬が好走する余地は小さくなっている。
ジャンダルムは昨年の
セントウルSで出遅れて万事休したかと思いきや上がり32秒6の強烈な末脚で4着まで盛り返したように、ス
プリント重賞でも勝ち負けするだけの能力はある馬。今回は明け7歳の休み明けだが、坂路調教で抜群の動きを見せておりいきなり期待できるだろう。