「
共同通信杯・G3」(13日、東京)
21年はのちの
年度代表馬の
エフフォーリアが制した出世レース。22年もクラシックを見据える好素材が名を連ねた。実績上位の
ダノンスコーピオン、
ジオグリフ、
アサヒなどが人気を集めそうだが、データ班がプッシュするのは
ダノンベルーガ。潜在能力の高い1戦1勝馬が、重賞初Vで一気にクラシックの主役候補に名乗りを上げる。
今後を占う一戦となる。
朝日杯FS3着以来の
ダノンスコーピオンは、安田隆厩舎期待の
ロードカナロア産駒。父と同様に成長曲線は緩やかだが、潜在能力はかなりのモノを秘めている。
21年暮れのG1は悔しい結果となった。終始中団の真ん中で包まれる形になり、追いだしのタイミングがワンテンポ遅れた。安田隆師は「あれはレースのアヤ。上位とは遜色のない力量を持っていると思います」と3着にも納得の表情。本当の勝負はこれからだ。
調整は順調。1週前は栗東CWで
メイショウウズマサ(6歳オープン)と併せて後れを取ったものの、はじき出したタイムは6F81秒8-37秒3-11秒3。これだけ動けば申し分ない。師も「まだ緩さはありますが、先週よりも動きは良かったです。ひと皮、いや半皮ぐらいむけたかな」と確かな成長を感じ、明るい表情を見せた。
奥手のタイプで完成はまだ先だが、裏を返せば今後の伸びしろは計り知れない。「ソエも熱発もなく、この馬なりに順調に来ていますし、これからどんどん育ってほしい。大きいレースをにぎわせてくれる馬だと信じています」。大舞台へ向けて、まずは初タイトル奪取といきたい。
提供:デイリースポーツ