「
共同通信杯・G3」(13日、東京)
物足りなさの残る動きだった。9日、栗東CWで
ダイアトニック(7歳オープン)を2馬身ほど追い掛けた
ダノンスコーピオン。4コーナーでインに潜り込んだが、直線は突き放すどころか内へモタれて矯正するのに精いっぱい。鞍上が追うアクションをできないまま、馬なりのパートナーに1馬身遅れてのフィニッシュとなった。
朝日杯FS3着馬の脚力を思えば、全体時計の6F84秒6、上がり1F12秒0ともに及第点には達せず、2週連続で騎乗した川田も不満げ。「動きとすると、間に合っていない。モタれ方がきつい。いい頃の動きがまだできていない状況です」と、先週と比較しても変化がないことを、厳しく
ジャッジした。
それでも、先の大舞台を見据えて力を示したい一戦だ。「緩いなかで結果を出してくれたら、先々は飛躍してくれる。今の時点で成長はまだ60%ぐらいだけど、100%近くになれば」と安田隆師。上昇曲線の途中段階であることは認めつつも、高い性能にほれ込むが故に、「結果を出してこの馬で
皐月賞、ダービーを勝ちたい」とクラシック制覇の野望を描いている。
このひと追いで、スイッチが入るのか-。レースに注目だ。
提供:デイリースポーツ